第57回北陸信越ブロック会員大会

11月8日、9日に富山県にて行われた第57回北陸信越ブロック会員大会に参加しました。

今回のテーマは『一期一会~であいの風を富山から~』で東海ブロックからは愛知第二より二名、浜松より四名が参加しました。

一日目のエクスカーションでは、八尾町の「八尾おわら資料館」「富山市八尾曳山展示館」「八尾散策」がおこなわれました。

「八尾おわら資料館」では、おわら風の盆で有名なおわら踊りやその由来・歴史的背景・地域による踊りや衣装の違いなど様々なことを知ることができました。
ちょうど今年の浜松青年部行事でおわら風の盆の色紙をかけさせていただいたこともあり、素敵なご縁を感じました。

「富山市八尾曳山展示館」では、曳山の実物が展示されており、繊細で迫力のある彫刻に圧倒されました。それぞれの地域により御神像や彫刻に違いがあり、華やかな曳山から目が離せませんでした。
また八尾町はかつて「蚕都」といわれたほど養蚕業が盛んであり、八尾町の様々な魅力を楽しみました。

「八尾散策」では、富山青年部さんが実際に食べ歩いたり写真を撮り作成してくださった手書きの八尾のまちマップを片手に、八尾のまちを散策しました。14箇所のおすすめスポットが書かれており、和菓子屋や神社へ行きました。富山は日本酒が美味しいので、酒造巡りでたくさん試飲をした人も多かったようです。

初めての北陸信越ブロック会員大会で初日から盛りだくさんの楽しみが詰まっていて、大満足でした。

浜松青年部 浮海文香

点心席は江戸時代から続く老舗旅館の宮田旅館にて、富山名産「ますのすし」や「あんばやし」をいただきました。ますのすしの歴史は古く、平安時代の「延喜式」に朝廷に献上されていた記録があるそうです。本大会の前の6月に富山・高岡・魚津青年部合同で「ますのすし食べ比べイベント」を開催され、参加された青年部会員の皆さんの評価とコメントが記された冊子もあり、浜松青年部でもこのような食べ比べイベントを行えたらなと思いました。また、今回初めて知ったのが「あんばやし」というこんにゃく料理で、薄く三角に切ったこんにゃくを竹串に刺して茹で、生姜の効いいた味噌だれでいただきます。富山では屋台の縁日などでルーレットを回して出た数だけ食べられるという楽しみ方があるそうで、手作りのルーレットも用意されており私たちも楽しむことが出来ました。

薄茶席は、杉風荘はかつての遊郭を代表する料亭「杉下楼」跡で行われ、茶室となっているお部屋は文人画家・小杉放菴が滞在し、おわら唄「八尾四季の唄」を完成させた場所だそうです。お床には、「一」の軸が掛けられており、大会のテーマである「一期一会」が真っ直ぐに感じられました。お花も浜松ではなかなか耳にしないものばかりで、遠くに来たんだなと思うと共に、このような出会いがあるのでお茶会は良いなとあらためて思いました。

浜松青年部 徳増今日子

エクスカーションで学んだばかりの「おわら風の盆」が始まり懇親会がスタートしました。
おわら資料館と曳山展示館で知った風の盆。
先祖供養の盆踊りとは違い、豊穣と風の災害が起こらないことを願う風の盆。
越中八尾の人々が守り続け、小さなころから練習を重ねるというその踊りは、複雑な動作を伴う素敵な踊りでした。
身体が覚えるまで繰り返し所作を練習するのは茶道に似ているな、と思うと同時に、踊り子さん達の指先の綺麗さに感動しました。

私たち東海ブロックもマネできたらいいなと思うのは、青年部を卒業する人への感謝状の授与。
ブロックが卒業生へ感謝を、卒業生が後輩へ感謝と想いを伝える場があるのは素敵なことだと思います。
「皆さん、このまま卒業まで青年部を続けほしい。辞めてしまうのは簡単だけれども、続けたことによって得られたもの、出会えた人とのご縁はかけがえのないものになりました。皆さんもどうか卒業を迎えて欲しい」
私もまったく同じ想いです。

「うさぎの恩返し」の告知があり懇親会はお開きとなりました。

愛知第二青年部 牧野明美

茶道の懇親会二次会では非常に稀なボーリング、在田ブロック長と小橋幹事長は着物のままボーリング。
総本部の宮本組織部主任も参加されました。

総勢で100名を超える参加者のなか、優勝してしまいました。
優勝賞品は富山らしい、つぼつぼ表装のある薬箱でした。

愛知第二青年部 牧野潤一

懇親会にて卒業される方々より「うさぎの恩返し」の案内がありました。

どうやら呈茶がある?現役青年部会員はなんと無料?断片的な情報と地図を渡され二次会の後にその地を目指しました。

大きな通りより中に入ったところになにやら薄く光る場所がありました。

入口にはうさぎ?がいて建物の中に案内されます。そこにはうさぎ達の不思議な空間が広がっており恩返しの呈茶を受けました。

もちろんうさぎ達は卒業する皆さん。うさぎのコスプレで楽しいお茶会を催してくれたのでした。

最後の最後までみんなを喜ばせようとする姿は茶人として目指すところなのかもしれないと尊敬の念が浮かびました。

コスプレまでできるかはわかりませんが私も後輩たちに何か残せたらと思いました。

とても楽しい時間をありがとうございました。

浜松青年部 佐藤陽介

二日目は富山市にて会員大会が行われました。総本部報告、全国委員メッセージに続き講演会とパネルディスカッションが行われました。

ランディ チャネル宗榮先生の講演は、ユーモアを交えた楽しいお話でした。和敬清寂の大切さと、おもてなしの気持ち、また、感謝や尊敬の気持ちを持つことの大切さを、改めて考え、今後の人生にも活かしていきたいと思いました。

浜松青年部 田中陽子