令和5年度 関東第二ブロック研修会

2023年8月26日-27日に埼玉県川越市で開催された関東第二ブロックのブロック研修会に、ブロック間交流として東海ブロックより2名が参加させていただきました。

会場に着きお呈茶をいただいたあと、開会式が始まりました。開会式では、ご来賓の方や山本久美子ブロック長のご挨拶をいただきました。ブロック長の挨拶では、今回2日間の泊まりの研修に戻すのにいろいろな葛藤や挑戦があったこと、今回における最善の選択を模索して準備してきた、という言葉が印象的でした。

続いて研修①として、小川町立図書館長 新田文子様による小川和紙と細川紙についての講演をいただきました。細川紙というのは、小川和紙の最高級グレードの名称だそうです。恥ずかしながら和紙(石州半紙と本美濃紙、細川紙)がユネスコ文化遺産として登録されていることすら知りませんでしたが、石州半紙と本美濃紙、細川紙といった手漉き和紙のそれぞれの特徴の違いや、洋紙との違い、若い技術者の育成と未来に向けての活動などをご説明いただき、とても勉強になりました。また、日に当たると黄ばむどころか真っ白に変化したり、水につけても解けないほど丈夫であるとか、何度もクシャクシャに丸めた細川紙で白装束を作れるほどの丈夫さなど、驚くこともたくさん知ることができました。会場には若手の職人さんが作られている色付きのカラフルな細川紙や、原料となるコウゾなども展示いただき、興味深く眺めました。

研修②では、和紙の和綴じ体験をさせていただきました。時間の都合で、途中まで準備していただいたものを15分程度で完成させるという研修内容でしたが、昔の本や帳簿などでみる綴じ方を体験することができ、よい経験になりました。また、沢山の数の教材を準備してくださった主管の青年部の方の大変さを思うと、感謝の気持ちを覚えました。

研修③として、ディスカッションがありました。テーマは「和紙の魅力をアピールするにはどうしたらよいか」というもので、6人〜7人のグループに分かれて議論を進めました。関東第二ブロックのいろいろな青年部の方と意見を交換しました。最後には抽選式でいくつかのグループの内容発表があり、それぞれのグループの考えたキャッチフレーズがとても面白く、印象に残りました。

研修後は、懇親会にも参加させていただきました。知らない人ばかりの中での参加で不安に思っていましたが、関東第二ブロックの皆様が暖かく迎えて輪に入れてくださり、楽しく過ごすことができました。ありがとうございました。   

 静岡青年部 岸本晴子 

二日目は蓮馨寺にて3席もお茶席を楽しませていただきました。埼玉県西武・埼玉県青年部席、知新会席、ブロック席、歴史あるお寺にてそれぞれにお心づくしのお道具を拝見し、美味しいお菓子とお茶をいただく時間は至福でした。写真のお干菓子は四つ葉のクローバーと朝露で、緑のハートが一葉になっていて感動しました。また、関東第二ブロックは7つの青年部から構成されているとのことで、お茶席のところどころに「7」が表現され、7青年部のつながりも感じられました。

様々な“織りなす”

和紙の歴史や原料について初めて知りとても興味深く、グループディスカッションでは初対面の方とも一つのテーマについて話し合うことができ有意義でした。織りなす魅力的なキャッチフレーズ。

懇親会では全員参加型の青年部紹介がとても印象的でした。織りなす笑顔。

そして7青年部の織りなす結束。

まさに、メインテーマ「織りなす」を体感する充実した二日間でした。

研修終了後には、「小江戸」川越の町並みを楽しみながら鰻屋さんへ。同じくブロック間交流にて参加された北陸信越ブロックの皆様とまた楽しいひとときを過ごさせていただきました。ありがとうございました。

         浜松青年部 石川恵利奈